大崎梢著 クローバー・レイン

私よりもずっと読書好きなCさんから「奥さんも子供も気に入っていたのでオススメですよ」と教えていただいた一冊。


クローバー・レイン - 1

大崎梢さん著「クローバー・レイン」を、図書館で借りて読みました。
観察力鋭いCさんなので私に小難しい本は薦めないだろうと思っていましたが、予想通り、易しい優しいお話でした。

大筋は、一流出版社に就職し有名どころの作家さんを多く担当している一見順風満帆な青年が、ふとしたことから出会った落ち目な作家の小説を、難色を示す会社内の各部門を一つ一つ突破して本にし、そして売るために努力するお話です。
更に、中盤あたりから主人公の個人的な話や落ち目作家の過去&娘の話も加えられていきます。

最初出版に難色を示す上司の様子に「きっとこの作家さんはかつて社会で許されない事をしちゃったに違いない」と深読みした私でしたが、実は安全パイ(名の売れた作家さん)を選ぶ最近の出版界の事情からだったんですね。
なんかね、そんな風に勘ぐったヘンに大人な自分をちょっと反省しちゃいました。

出版までの壁は途中から案外順調に越えていくのですが、その分登場人物の辛い過去が明らかにされていき、切なさが増していきます。
主人公に淡い恋心も芽生えたと思ったのに、告白する前に撃沈しちゃいますし。

でも、最後はみんなそれぞれに明るい未来が見えて、ワタクシ、ちょっと泣いちゃいました。
主人公君の恋も、実は失恋ではなく実りそうですしね。


話を主軸の出版(本ができて人の手に取られるまで)に戻しますと。

考えてみれば当たり前ですが、どんなに良い本を作っても、まずその存在をみんなに知ってもらわなければ読んでもらえないのですよね。
かく言う私も、本屋さんの棚から自力で探すより新聞の書評や巷の評判を見聞きして買ったり借りたりする方が多いですもの。
きっと私が知らない良書が、まだまだ本屋さん/図書館に眠っているのでしょうねぇ。

どうか、これからもたくさん巡り会えますように。
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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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Secre

No title

お気に召されてよかったー!!
この小説のうまいのは登場人物のほとんどの人が「本や文章が好き」というところなんだろうと思います。
読まれる方もたいていはそうなわけで、その時点で共有感があるのでとっかかりがいいんですよね。
大崎梢さんは元々書店員だったということでそこを舞台にした小説も書かれているようですよ。

Re: No title

cassandreさん

他の著作、気にはなりますが、また積ん読が増えているので、まずはそっちを片付けますわ。
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 毎日ほんのり幸せかな〜♪

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